翌年からは会計ソフト「freee」を使うようになってその方が楽だ、という話を最後に追記しました。
※【追記】結局は確定申告ソフトを使うのが楽で良い!
先日の日曜日、人生初の確定申告に行って来ました。
昨年からプライベートな時間を使った個人の仕事がそれなりの収入になる見通しだったので、昨年初め頃に個人事業主の登録をしてから少しずつ準備を進めてきて、今年何とか初めての確定申告を済ませることができました。
メモとして、これまでにやってきたことを振り返ってみたいと思います。
自分スペック
始めに確定申告に関係する自分のスペックをご紹介しておきます。
職業
IT 系企業に勤める会社員であり、副業でもフリーランスの IT エンジニアとして Web 系の開発の仕事をしている。
今回の確定申告は、その副業部分での稼ぎに対するもの。
収入源
Web サイト制作やシステムの受託開発が8割。あとはアフィリエイト収入(Adsense、Amazonとか)が少々。
確定申告についての知識
まったく無かった。それに元々お金に関する知識が弱い。(家計は奥さん任せ、給与明細を自分では全然見ないタイプ・・・。)
本を読んだ
まず何をしたらいいか右も左も分からない状態だったので、何冊か本を買って読んでみました。
自分でできる 個人事業主のための青色申告と節税がわかる本
初めて確定申告をする人がターゲットになっているので、まず自分がどういう立場で確定申告をする必要があるかといった大前提や、準備にあたってどんなアクションを取ればいいのか、といったまず知っておきたい基本的知識を確認できました。
後半は「やよいの青色申告」というソフトの紹介っぽくなってきますが、そこを除いても確定申告で何をすればいいのか把握するための初めの一冊として、なかなか分かりやすい本でした。
フリーランスの教科書
フリーランスで活動していくために大事なことを教えてくれる一冊。こちらは確定申告の話だけではなく、そもそもフリーランスってどういうもの?から始まって、活動していく上で気を付けるべき点や、税金、法人化の話まで、色々なことが学べるまさに教科書的な内容になっています。
また、教科書というと堅苦しいイメージですが、全編が先生役の税理士さん&社労士さんとの会話形式で書かれているので、とっても読みやすいのも特徴です。
初めてフリーランスで働くことになった人が、始めに一度読んでおくときっと役に立つことは多いと思います。
事業申請の提出
確定申告の準備として、税務署に次の2つの書類を提出しました。
個人事業の開業・廃業等届出書
税務署に自分はこんな個人事業してます、と知らせるための届出書です。開業後1ヶ月以内に届け出を提出することになっているそうです。
この書類には個人事業の屋号を付ける欄があります。自分もあれこれ悩んだ末に屋号を付けました。屋号を持つと個人事業主としてぐっとテンションが上がります。
所得税の青色申告承認申請書
青色申告をする場合に提出する書類です。
確定申告には青色申告・白色申告とあって、青色申告にすると赤字を3年繰り越せるとか最大65万円の特別控除が付くというメリットがあります(詳しい説明は自分にできないので、ググってみてください)。メリットがある代わりに、複式簿記で記帳、貸借対照表・損益計算書の提出といったことが必要になります。
この書類を提出するには前述の開業届の提出も必須で、また開業後2ヶ月以内に提出というルールがあるそうです。
それぞれの書類は国税庁サイトからダウンロードできます。それを印刷、記入して所管の税務署に郵送すれば手続きとしてはOKです。
税理士相談
以前奥さんが税理士事務所に勤めていたことがあり、その時に知り合った税理士さんを紹介してもらいました。
奥さんの紹介ということもあって食事代程度の相談料で会って頂きましたが、自分が本で得た知識の確認、今後最低限しておくべきこと等、不安に思っていたことを丁寧に教えてもらいとても助かりました。
売上の管理
後で確認できるように、売上をちゃんと記録しておくようにしました。
ちゃんとといってもGoogleドライブにスプレッドシートを作って、売上に関わる情報を一覧にまとめておくだけです。
こんな感じで一覧項目をまとめてました。
- 案件名
- クライアント
- 請求日
- 請求額
- 入金日
- 入金額
- 入金先
- ステータス(未請求、入金済といった状態)
この程度でもやっておくのとおかないのでは最後の手間がだいぶ違うので、必ず記録は付けておくことをおすすめします。
領収書の保管
仕事に関わる費用(経費)の領収書は、必ず保管しておくようにしました。
自分の業務は基本的に道具も要らないWeb開発ですので、かかる経費の内訳としては概ねこんなものです。
- 書籍
- PC関連機器、ソフト
- 消耗品(文房具等)
領収書にはメモをしておくと、後で何に使ったか思い出せて便利です。
なお、領収書の保管は特に整理もせず決まった箱に入れておくだけでした。確定申告前の2月頃になって、領収書の内訳をGoogleドライブのスプレッドシートに打ち込みました。自分の場合、年間でも30枚程度の領収書でしたので、こんな雑な管理でもさほど手間はかからずに済みました。
水道光熱費、通信費の按分シミュレーション
自宅で作業をするので、水道光熱費や通信費も経費として上げられるよう按分比率を考えてみました。
例えば、光熱費の場合、
・仕事場は自宅の2割程度スペースを使っている
・1日あたり2時間程度作業している
ということは、「20%(2割のスペース) ✕ 10%(2時間/日)= 2%」位は事業で使われているかな、
といったシミュレーションをして、年間光熱費の2%を経費として出しました。
その他、インターネット回線料金、携帯電話代等の通信費も同様に按分比率を検討しました。
仕事用と自宅用で兼ねている費用は、もし税務署に説明を求められてもちゃんと回答できる現実的なストーリーができるよう準備しておけば、ちゃんと経費として計上して良いそうです。。
確定申告書の作成
国税庁サイトの確定申告書等作成コーナーを利用しました。
初めは確定申告ソフトを買おうとしましたが、そこまで管理するほどでもないんじゃないと奥さんにアドバイスされ、このサイトを使ってみました。もちろん利用は無料です。
初めての自分でも、画面に従って必要な情報を入れていくと、気が付けば確定申告書が印刷できる(PDF出力される)ところまで持っていくことができました。自分レベルの規模の申告であれば、このサイトで十分と思えるほどよくできたサイトです。まずはこちらを試してみる、機能的に不足するようだったら専用のソフトを買い足すのように試してみると良いかもしれません。
確定申告書の提出
個人の所得税確定申告は毎年2月16日から3月15日までの1ヶ月行われているそうです。私の属する自治体では、その期間内の2日間だけ日曜開催する日があったので、休みを利用してその日曜日に出かけてきました。
国税庁サイトで作った申告書をプリントアウトして持参しましたが、結局現地ではPCから申告データの入力作業を行います。(提出だけして終了というコースもありましたが、初めてで心配だったので相談しながら提出できるコースを選びました。)
入力作業では係の人が隣について、入力内容を説明したりチェックしてくれるので、さほど困ることも無く作業を終えました。入力し終わると、会場を見回っている税理士さんによる一通りのチェックを経て申告書提出となります。
結局、待ち時間も含めると2時間位かかって、一通りの手続きを終えることができました。
なお、PC入力作業時に住民税を特別徴収にするか普通徴収にするか選択する項目が出てきます。私のように副業をしていて、会社にはそれを知られたくない場合は「普通徴収」を選択してください。これを忘れると個人事業分の住民税も会社経由での請求となり、そこから副業していることがバレバレになってしまうそうです。
まとめ
毎年、春先になると世の自営業の方々の気乗りしない声が聞こえてくるので、どんな手強いものかと思っていましたが、こんなに知識の無い自分でも予想していたほど苦労することもなく、申告を済ませることができました。
今まで自分の手で納税に関わる処理をしたことがありませんでしたので、社会人としての自覚が高まる気がしたような、貴重な経験でした。
【追記】結局は確定申告ソフトを使うのが楽で良い!
初年度は前述のように色々調べながら頑張って確定申告しましたが、実はその翌年から確定申告ソフトを使って処理をするようになりました。
私は「freee」というクラウド会計ソフトを使ってますが、基本的に画面上で聞かれる通りに必要な情報を入力していけば青色確定申告に必要な資料ができあがる、よくできた作りになっているので、私のような税知識に疎い人間でも安心して確定申告ができてしまいます。
なお freee では、下記の紹介リンクからfreee会計年額プランを新規契約すると2,000円の割引が受けられるキャンペーン中(2023/11/30(木)まで)です。申し込みを考えている方は、ぜひご活用ください!
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私の場合、freee で作成した確定申告書類を念のため知人の税理士さんにダブルチェックしてもらってますが、ここ数年使い続けてきて内容に問題があったことはありません。
初年度に自力で頑張ったことも経験としては無駄ではなかったですが、会計ソフトを使った方が間違いを無くせるし、時間も削減できるし良いこと尽くめだと思ってます。