先日開かれた「DESIGN IN-HOUSE #1 〜 インハウスのチームビルディング」に行ってきました。
Connective 繋がりの渡邊(@watanabeeeeee)さんがイベントの企画・運営をしているので、何かしらお手伝いでも・・・と出かけたつもりでしたが、特にできることもなかったので(すいません)、普通にいちお客様の立場でイベントを楽しんでまいりました。
イベント概要
登壇者は以下のお三方。
飲食店向けアプリ、フィンテック、お菓子屋さんと主戦場は違いますが、それぞれ自社プロダクトに欠かせないインハウスデザイナーを抱えている立場という共通項を持ったみなさんです。
普段のチーム作りで気を付けていることや考えていることなどを、パネルディスカッション形式でざっくばらんにお話くださってました。
感想
気持ちよく働ける環境作り
三人とも「自走するメンバーが揃っている」と声を揃えていたことが印象的でした。
これは裏を返せば、いかにデザイナーさんが気持ちよく働けるかという環境作りがうまくできている成果なのだろうと思います。
職種は違いますが、自分も何社か勤めた経験上分かるのは、社員を自走させるのは口で言うほど簡単じゃないということ。
担当業務に大きな裁量を与えられたり、上から発破やエールをかけられたり、一見効き目がありそうな刺激を与えられてもそれが外発的なものである限り直接のモチベーション UP になることってほとんど無いんですよね。
ディスカッション内で触れられたのは普段行われていることのごく一部でしょうが、
- 上層部のデザインへの理解が深い
- 全てのアウトプットにデザインが関与する
- こなすだけの作業にはさせない
- 目標設定を明確にする
- 自由度の高い働き方(副業、リモートワーク等)
などなど、自発的なモチベーションを高めるような取り組みがいくつも紹介されていて、常々気を配っているんだろうなという様子がよく伝わってきました。
みんなが同じ方向を向くこと
話を単純にするため大雑把に分けてしまいますが、受託案件が「クライアントの要求仕様を満たす」という具体的な正解ありきの作業なのに対して(※1)、インハウスの業務には「サービスの価値を高める」という大目的に向けて何をしていけばよいのか?そういったクイズの答をひねり出すような創造性が求められるイメージがあります。
まして枠にはまった答えのないデザインというジャンルであるなら、さらにその傾向は強いんじゃないでしょうか。
そういう難しい課題にチームとして取り組む上で大事なのが、いかにみんなが同じ方向を向いて仕事ができるかどうか。
- 広野さん「Gold Experience」
- 上ノ郷谷さん「忖度するようになったら終わり」
- 貞清さん「置きにいかない」
話の中でこんな刺さるキーワードが続々出ていましたが、これは決して個人の考えのみならず、チーム内にも浸透している価値観なんでしょう。
取り組んでいることに対して「これは Gold Experience か?」「忖度していないか?」「置きにいってないか?」と、みんなが同じものさしで測ることができるし、ずれていたら正しい方向に線も引き直せる。
単純過ぎるくらい分かりやすいだけに、各々がブレることもない。こういった価値観が共有できているチームはきっと強いだろうなあと思いました。
※1:実際にはそれを超える成果を提供することが受託開発の醍醐味だと心がけています。ただ実際には、忙しかったり、あまり意欲の湧かない内容だと、まさに「置きにいった」仕事をしてしまいがちなんですよね・・・。
今度はこんな話も聞いてみたい
今度はこんな話も聞いてみたい、と思ったことを備忘録までに。
- チームの規模感やポジションなどが比較的近い三名だったので、もっと色んな立ち位置の方の組み合わせでやっても面白いかも。
- 採用活動について。(鶏と卵のようですが、そもそも走れる能力のあるメンバーが揃ってないと自走もできないと思うので。)
- チーム作りのために行っている現場レベルの取り組み。(コミュニケーション、ツール、開発手法、プラクティス・・・。)
おわりに
畑違いのジャンルでしたが、自分の日頃の働き方にも役立つ考え方がたくさん詰まっていて、なかなか刺激的な一時でした。
この「DESIGN IN-HOUSE」を含めて、Connective 主催イベントは下記ページから見られますので、今後も気になる方はぜひチェックしてみてください!