知人の XSERVER で作業をする機会があったのですが、標準で Git が入っておらず作業が不便だったのでインストールしてみました。
その時の作業手順を備忘録としてまとめてみます。
※作業環境:OS X 10.11
インストール手順
SSH 接続設定
XSERVER に SSH 接続して作業する必要があるので、始めにその設定をしておきます。
XSERVER のサーバーパネルから「SSH設定」画面を開き、「ONにする」をクリックします。
次に公開鍵の鍵ペアを作成します。
「SSH設定」画面の「公開鍵認証用鍵ペアの生成」タブを開き、パスフレーズを入力して「公開鍵認証用の鍵ペア生成(確認)」をクリックします。
確認画面で「確定」ボタンをクリックすると秘密鍵ファイル(【サーバーID】.key)がダウンロードされるので、.ssh ディレクトリに格納します。(パーミッションは600に変更すること)
$ mv ~/Downloads/【サーバーID】.key ~/.ssh $ chmod 600 ~/.ssh/【サーバーID】.key
config ファイルに SSH 接続設定を追加します。(config が無い場合は作成する)
$ vi ~/.ssh/config host xserver hostname 【サーバーID】.xsrv.jp port 10022 User 【サーバーID】 IdentityFile ~/.ssh/【サーバーID】.key
SSH 接続します。
$ ssh xserver
以下、SSH 接続した状態での作業となります。
gettextのインストール
まず、Git が利用する gettext というライブラリをインストールします。
$ wget wget http://ftp.gnu.org/gnu/gettext/gettext-latest.tar.gz $ tar zxvf gettext-latest.tar.gz $ cd gettext-0.19.7 $ ./configure --prefix=/home/【サーバーID】/opt $ make $ make install # インストール先にパスを通す cd ~ vi .bashrc export PATH=$PATH:$HOME/opt/bin source .bashrc # インストール確認 $ gettext --version gettext (GNU gettext-runtime) 0.19.7
curlのインストール
次に、Git から https 通信ができるよう curl をインストールします。
$ wget http://www.execve.net/curl/curl-7.49.0.tar.gz $ tar zxvf curl-7.49.0.tar.gz $ cd curl-7.49.0 $ ./configure --prefix=/home/【サーバーID】/opt $ make $ make install # インストール確認 $ curl -V curl 7.15.5 (x86_64-redhat-linux-gnu) libcurl/7.15.5 OpenSSL/0.9.8b zlib/1.2.3 libidn/0.6.5
Gitのインストール
最後に Git をインストールします。
$ wget https://github.com/git/git/archive/master.zip $ unzip master.zip $ cd git-master $ autoconf $ ./configure --prefix=/home/【サーバーID】/opt --with-curl=/home/【サーバーID】/opt --with-expat=/home/【サーバーID】/opt $ make all
make 中に msgfmt が見つからないとエラーが出ました。
/bin/sh: msgfmt: command not found
ネットで調べたところ msgfmt が無くてもインストールできるとのことだったので、-i オプションを付けてエラーを無視して進めます。
$ make -i all $ make -i install # インストール確認 $ git --version git version 2.9.0-rc0
というわけで、ようやく Git が使えるようになりました。