※この記事は「味噌汁の具 Advent Calendar 2015 – Adventar」の5日目です。
via:「ドラえもん」8巻「ぼく、マリちゃんだよ」より
上は「ドラえもん」でアイドル丸井マリに変身したのび太が、インタビューで好物を聞かれて即答した知る人ぞ知る名場面です。
子どもの頃に読んだこの「しるかけごはん」という響きに何となく憧れを抱いていた私は、高校卒業して一人暮らしを始めた頃に、自分なりのお気に入りしるかけごはんを作り出し、ヘビーローテーションで食べていたことがあります。そんなしるかけごはんのお話です。
自分的「しるかけごはん」
「しるかけごはん」で検索をかけると、郷土料理風のご飯やら、カフェで出てきそうな小洒落たレシピやらがワンサカ出てきます。
しかし世の中にネットも浸透しておらず、オシャレも裕福とも程遠い生活を送っていた当時の自分にとって、「しるかけごはん」と言えば、その名の通り“味噌汁をかけたご飯”という認識しかありませんでした。
そこで食事で最後に余った味噌汁をご飯にぶちかけ、ぐるぐるにかき混ぜるだけという、どストレートなしるかけごはんを日々食べ続けていたわけですが、色々な味噌汁でしるかけごはんを食べているうちに、いつしかお気に入りのものが生まれます。
お気に入り「しるかけごはん」
自分が好んだしるかけごはんは、材料・味・調理の3点でポイントがありました。
材料
入れる材料はワカメ、豆腐の2つ。出汁はいつも煮干しで取っていましたかね。
ただし何でこれなのかともし聞かれても理由はさっぱり分かりませんw なぜかこの組み合わせが一番好きだったというだけです。
味
味噌はスーパーで買った安い物を使っていただけですが、味は少し濃い目に作っていました。
味控えめでさっぱり頂くより、しっかり目の味で満足感を得られるしるかけごはんを求めていたのでしょう。
調理
味噌汁作りの基本に沸騰させないということがありますが、そんなセオリーとは正反対にグラグラに沸かし続けて、ワカメはグズグズ、豆腐はスができてスカスカ・・・という状態の味噌汁を作っていました。素材本来の味わいは失ってでも、しるかけごはんに適した渾然一体とした味噌汁が出来上がるわけです。
こうしてできた熱々の味噌汁を温かいご飯とかき混ぜて、口の中をヤケドしそうにハフハフなりながらかきこんでると、しるかけごはん美味しい!最強!日本人で良かった!みたいな気分になって、当時はこんなものでもご馳走に思ってたんですよねえ。。
終わりに
というわけで、私の思い出から引っ張りだした「しるかけごはん」の話でした。
何気にこのアドベントカレンダーをきっかけに久しぶりに思い起こしたことだったので、実は当時以来このしるかけごはんを口にしていません。
なかなか普段家族と一緒の食事の中だとこんなメニューはちょっと・・・な感じもするので、今度家で一人で食事を作るような機会があれば昔を懐かしみながらまた作ってみたいなあと密かに思ってます。(きっと昔ほど美味しく思わないんだろなw)
味噌汁の具アドベントカレンダーの記事なのに、いきなりしるかけごはんという変化球のネタで失礼いたしました。
さて、アドベントカレンダー次の記事は、12月10日の @osapon さんの予定です。みなさんお楽しみに!
「味噌汁の具 Advent Calendar 2015 – Adventar」はまだ空きもあるようですので、好きな味噌汁、こだわりの味噌汁をお持ちの方はぜひ参加されてみてはいかがでしょうかー。