WordPress で「Simple Slug Translate」プラグインをお使いの方がおりましたらお知らせです。
このプラグインでは、IBM が公開している Watson Language Translator という翻訳 API を利用しているんですが、先日この API について仕様変更のお知らせが出ていました。
仕様変更の内容をざっくりまとめますと、現在のエンドポイント URL(API を利用するためのアクセス先 URL)が 2021年5月26日までで使えなくなるため、新しいエンドポイント URL を取得し直してください、というものです。
今のままでも2021年5月26日までは使えますが、それまでに再取得して、プラグインに設定し直しておかないと、それ以降動作しなくなる可能性が高いですので、今後も引き続きお使いになる方はお気を付けください。
以下、「Simple Slug Translate」プラグインを使っている場合、この件に対応する手順をご紹介しておきます。
プラグインの再設定手順
先の説明ではざっくり「エンドポイント URL を取得し直す」と書きましたが、具体的には
- IBM Cloud のサイトでサービス資格情報を新規に作成する。
- 新しいサービス資格情報の API Key、エンドポイントURL が生成される。
- 生成された値を、プラグイン設定画面に更新する。
といった流れの作業を行います。
サービス資格情報の再作成
まず、IBM Cloudのサイトにログインします。
左のメニューから「リソース・リスト」を開き(①)、「リソース・リスト」画面で Language Translator
と入力して検索し(②)、検索結果のリストから、Language Translator の項目をクリックします(③)。
Language Translator 画面の左メニューから「サービス資格情報」を開き(①)、「新規資格情報」をクリックします(②)。
資格情報の作成ポップアップが開くので、任意の名前を入力して、「追加」ボタンをクリックします。
新しいサービス資格情報がリストに追加されるので、追加した名前の方をクリックして開きます。
表示された資格情報の apikey
、url
に記載されている文字列をコピーします。
上記の資格情報は、
{
“apikey”: “xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx“,
“url”: “xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx“
}
のように表示されるので、その xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx 部分だけをコピーします。
プラグイン設定を更新
今度は、WordPress 管理画面の「設定」>「Simple Slug Translate」設定画面を開き、「API Key」「エンドポイント URL」の項目に、先ほどコピーした資格情報の値を貼り付けます。
設定画面を保存すれば完了です。
おわりに
この記事は「Simple Slug Translate」プラグインに関するお知らせとなりますが、今回の API 仕様変更は IBM Watson で提供されている API 全般に影響しそうなものです。
もし、何かしらこのサービスを利用しているような方は、気を付けておいた方が良さそうですね。