昨年、夏の甲子園出場校選手の出身都道府県を可視化してみるという記事を書きましたが、とても楽しかったので今年も2017年版として作成してみました。
今回もこんな感じで D3.js の Sankey Diagram ライブラリを使用したグラフとなります。
実際のグラフはこちらのリンクからご覧ください!
出身都道府県の傾向
データをまとめてみていくつか気になった傾向をピックアップしてみます。
選手の多い都道府県、少ない都道府県
出身都道府県で一番多かったのは大阪の63人、続いて福岡の42人、兵庫と愛知の40人でした。大阪は甲子園出場選手を排出している常連都道府県ですが、昨年に比べて103人→63人とだいぶ数は減ったようです。
なお、上位10都道府県は以下の通りでした。
- 大阪 63人
- 福岡 42人
- 兵庫 40人
- 愛知 40人
- 神奈川 36人
- 東京 33人
- 京都 26人
- 千葉 25人
- 岡山 25人
- 和歌山 24人
- 滋賀 24人
また、出身都道府県で一番少なかったのは鳥取の3人で、岩手と熊本が4人と続きます。どうやら今年は1人も出していない都道府県が無かったようでちょっと安心・・・。
全都道府県の人数は以下の通りとなります。(多かった順)
多くの都道府県から来ている学校とそうでない学校
一番多くの都道府県から来ていたのは大阪桐蔭の11。ついで横浜の10、花咲徳栄、山梨学院、明徳義塾が9で続きます。
今年の横浜などは北は北海道から南は長崎まで、バリエーションに富んでます。
特に多かった学校は以下の通りです。
- 大阪桐蔭 11(大阪、愛知、岐阜、滋賀、三重、兵庫、奈良、和歌山、広島、徳島、佐賀)
- 横浜 10(神奈川、北海道、福島、栃木、千葉、東京、静岡、岐阜、福井、長崎)
- 花咲徳栄 9(埼玉、栃木、群馬、千葉、東京、神奈川、新潟、大阪、兵庫)
- 山梨学院 9(山梨、栃木、埼玉、千葉、神奈川、岐阜、大阪、山口、長崎)
- 明徳義塾 9(高知、大阪、兵庫、岡山、香川、徳島、愛媛、福岡、熊本)
- 明豊 8(大分、千葉、大阪、奈良、和歌山、広島、山口、福岡)
- 神村学園 8(鹿児島、兵庫、福岡、佐賀、長崎、熊本、宮崎、沖縄)
また、地元の出身選手のみが揃う学校は以下の7校ありました。
公立校だと比較的地元選手が多くなる傾向はありますが、私立校で名を連ねている前橋育英、おかやま山陽といった学校からは何かしら方針が伝わってくるようで面白いですね。
- 滝川西
- 前橋育英
- 彦根東
- おかやま山陽
- 三本松
- 東筑
- 波佐見
グラフについて
このグラフ作成に使用したソースや出身都道府県データは GitHub に上げてありますのでご自由にご覧ください。
出身都道府県データは『週刊朝日増刊号 甲子園2017』の内容から手作業で起こしたものですので(宮城大会の遅れにより仙台育英の情報が不完全だったため、2017年8月6日の『毎日新聞』掲載内容で補完)、もし誤りなどありましたらぜひご指摘ください!
おわりに
全くの余談ですが、こういう話題になると世間ではとかく野球留学云々という議論になりがちですよね。
私は野球留学をチームの個性だと思っていて全面的に肯定している派なので、甲子園では全国から選手が集まっている学校も地元出身者中心の学校もどちらも応援しています。
いよいよ明日から開幕する夏の甲子園、楽しみですね!