心臓マッサージとAEDの使い方を学べる「PUSHコース講習会」に参加して、自分の背中をPUSH!されてきました

PUSH講習
3月1日、高崎のコワーキングスペースSOMETHIN’ ELSEで開かれた「PUSHコース講習会」に参加してきました。

自分はまったく医療関連の知識も無い素人だったのですが、とても学ぶことが多く有意義な講習でしたのでご紹介させてもらいます。

PUSHプロジェクトとは

下記にPUSHプロジェクトの公式サイトから、プロジェクトの概要を引用します。

PUSHプロジェクトは、胸骨圧迫(心臓マッサージ)だけの誰でもできる心肺蘇生(そせい)の普及を通じて、突然倒れた方を救命できる地域づくりを目指します。
突然死は、いつ、どこでも、誰にでも起こりえます(大阪ライフサポート協会のホームページ参照)。突然心臓が止まってしまった場合、助かる可能性は数%と非常に低く(ウツタイン大阪プロジェクト調べ)、日本では毎年およそ6万人もの方が突然死で亡くなっています。
突然、心臓が止まってしまったら、一刻も早く胸骨圧迫を開始し、AED(自動体外式除細動器)を用いて、電気ショックをかける必要があります。AEDの設置は拡がりつつありますが、AEDを用いた心肺蘇生を行うことの出来る人が増えなければ、救命率の向上は期待できません。
PUSHプロジェクトでは、心肺蘇生の中でもっとも重要な胸骨圧迫とAEDの使い方を多くの方に学んでもらうことで、突然倒れた方の救命率向上を目指します。
また、学校における心肺蘇生教育の実施を促すことで、「いのちを大切にするこころ」を育てていきます。

今回のPUSHコースは上の活動目標を実現するために一般の方向けに開かれる講習会で、心肺蘇生の中でも重要な「胸骨圧迫とAEDの使い方」、「誰かが倒れた時に、声をかける勇気」を短時間で学ぶことができるものです。

CPRトレーニングボックスという簡易キット(冒頭の写真)で、お手軽に胸骨圧迫やAEDの本番を想定したトレーニングができるというのも特徴です。

講習の概要

講師である五十嵐先生、勝山先生から心臓突然死についての解説を受けた後、先のキットを使って実際に心肺蘇生法(意識の確認、119番・AEDの呼びかけ、胸骨圧迫)やAEDの使い方の実習を行いました。

胸骨圧迫の実習は、力が要ること(胸骨を5cmは押す)、早く繰り返すこと(1分間あたり100回以上)、そして長く続けること(少なくともAEDや救急隊員が到着するまで)という想像以上にハードな内容。みんなで息を切らしながら、PUSH!PUSH!と頑張りました。

講習は和やかな雰囲気の中、気軽に質問なども交わされ、普段なかなか考えることが無かった知識を深められる良い機会でした。

PUSH講習

より詳しい講習内容は、プロジェクトのサイトをご覧になってみてください。

感想

個人的に印象に残った点をいくつか挙げておきます。

心臓突然死は誰にでも起こる

心臓突然死は中高齢者に限ったものではなく、普段部活動をしていて元気だった若者や小さな子どもでさえ起きる可能性があるものだそうです。

受講する前の自分だったら、もし若者が目の前で急に倒れた時に貧血?とか熱中症?とかそんな想像で思考停止していたことでしょう。いつ・どこでも・誰でも起きるものだという意識を常に持っておくことはとても大切な事だと思いました。

胸骨圧迫(心臓マッサージ)の役割を知った

恥ずかしながら、胸骨圧迫の具体的な役割を初めて知りました。

自分の理解したところでは、心臓停止(厳密には不自然に微細動した状態になるそう)すると、心臓が本来持つポンプのような機能ができなくなるため体内への血液の循環が止まります。血液が循環しなくなると、数分で脳死や脳の後遺症が起き始めます。それを防ぐために、心臓の代わりに外部から心臓を圧迫することで、血液を循環させるということが胸骨圧迫の目的となります。

心臓を正常動作させるには、AEDによる電気ショックや救急隊員が来てからの措置といった次のアクションが必要なので、その準備ができるまでの間は、とにもかくにも胸骨圧迫を続ける必要があるわけです。

そのことを意識しながら胸骨圧迫の実習に取り組んだので、自分のやり方にもだいぶ違いが出たように思います。

※自分の理解に誤りがありましたらご指摘ください。

まず行動に移すこと

実際に目の前で人が倒れるような場面に出くわした時、救急活動の行動を取るのは相当に勇気が要ることです。これまでの自分だったら、きっと見知らぬふりをしていたことでしょう・・・。

なんで行動に出られなかったかと考えると、次のような気持ちがあったからではと思っています。

  • 知識が無いので何をしていいのか分からない・・・
  • 間違ったことをしてより状況を悪くしてしまったら・・・

PUSH講習では、どういった手順でどのような処置をすれば良いのか、何もしないのが一番良くない(仮に誤りがあったとしても、救急活動に対して罰せられることは無い)、といったまさに自分が抱えるような不安を解消する知識を学ぶことができました。

PUSHプロジェクトの名前には「あなた自身をPUSH」という意味もあるそうです。今の自分ならいざという場面で行動に移せるかもしれない(正直本当にできるかどうか不安はあります)、そんな勇気を出せるように自分の背中をしっかりPUSH!してもらえた気分です。

最後に

PUSHプロジェクトで公開しているメッセージビデオを紹介します。心臓突然死について考えるよいきっかけになると思いますので、ぜひご覧になってみてください。

この記事を書いた人

ko31

岩手県出身、群馬県在住のフリーランスWeb系エンジニアです。
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