先日、とあるサイトのWordPressサイトをサーバ移転する作業を行いました。
覚書としてその時に行った作業手順をまとめておきます。
サイト環境
今回、移転作業を行ったサイトの環境は下記の通りです。
- WordPressはバージョン3.5.1
- 移転元サーバ、移転先サーバでドメインが変わる(例:www.example.com → www.example.jp)
- どちらのサーバにもphpMyAdminインストール済み
移行作業
WordPressファイルのバックアップ取得
画像、テーマ、プラグインなどサイト構築に関わるWordPressファイルのバックアップになります。
- FTPやSFTPツール等で、サーバにインストールしたWordPressディレクトリ丸ごとダウンロードします。
本当はwp-contentディレクトリだけでもバックアップになりますが、環境の復元しやすさを考えると丸ごとバックアップしておいて損は無いかと思います。
DBのバックアップ取得
上の公式サイトの説明を参考に、移転元サイトにてDBのバックアップを取ります。
大まかな手順は、下記の通りです。
- phpMyAdminを開きます
- メニューからDBを選択します
- 上部メニューからエクスポートを選択します
- エクスポート>詳細を選択します
- データベース内のテーブルが全選択されていることを確認します
- フォーマットにSQLが選択されていることを確認します
- 生成オプションの「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT コマンドを追加する」をチェックONします
- エクスポート実行してSQLファイルを保存します
取得したSQLファイルがDBのバックアップとなります。
DBバックアップデータの編集
まず、DB設定を変更しておきます。
※この時点で移転先サーバのDBは作成されている想定。
- バックアップファイルの中の wp-config.php のDB設定を移転先サーバの情報に修正
次に、今回は移転元と移転先でドメインが変わるケースでしたので、DBデータの中に含まれるドメイン文字列の置換を行います。
- SQLファイルをエディタ等で開き、ドメイン部分を置換する(”www.example.com”→”www.example.jp”)
移転先サーバにWordPressインストール
移転先サーバへWordPressのインストールをします。
- WordPressファイルのバックアップをサーバの公開ディレクトリにアップロードします。
- 移転先サイト http://www.example.jp/ にアクセスします。
- WordPressのインストール画面が出るので、画面説明に従ってインストールを終わらせます。
※アップロードしたファイルのパーミッションは適宜変更してください。
DBバックアップのリストア
DBバックアップファイルからデータのリストアをします。
- 移転先サーバのphpMyAdminにログインします
- メニューからDBを選択します
- 上部メニューからインポートを選択します
- DBバックアップのSQLファイルを選択してインポートを実行します
DBのリストアは完了です。
動作確認
以上で、作業は完了です。
http://www.example.jp/ にアクセスしてWordPressサイトが見られることを確認してください。