ChatWork山本社長の新著「自分がいなくてもうまくいく仕組み」を読みました。
割り振れる仕事は人に任せて、自分は自分にしかできない仕事に注力する。そんなチームマネジメントに関して、ソフト・ハード面から具体的なノウハウが書かれている一冊です。
ちょうど自分は5月に立ち上げたばかりの会社に転職したばかりで、会社の仕組み作りを考える観点で参考になりました。
特に今回自分が印象的だったのは、会社の理念・ビジョンを共有することの重要さです。
どういうスタンスで仕事に取り組むか、その元になる考え方を社員が共有できているかどうかの違いってとても大きいと思います。この本の主題でもある仕事をまるっと任せられるような場面では言うに及ばずですが、各自が取り組む日常業務において、小さな判断に迷った時にどちらの選択肢を取るか、その基準ともなるのが会社の理念・ビジョンだからです。
クライアントとの接し方、タスクの優先度付け、この機能を付けるべきか、画面デザインはどちらがいいか、・・・など、基準によって結果が変わるケースは多いです。そういった場合のスタンスが果たして社内で共有できているかどうか?属人的になっていないか?これができていない会社は、結構多いんではないでしょうか。
社員の立場から会社の理念・ビジョンを理解しようとすることは大事ですが、当たり前レベルでそれを求めるのは現実的ではないでしょう。会社の立場から社員に意識付けすることがより必要なことだと思います。
自戒を込めてですが、普段の自分の働き方を見つめ直すきっかけになりました。
また、すっかり有名になったChatWork社でのChatWork、Google Apps、TwitterやFacebook等のソーシャルメディアをフル活用するワークスタイルについてもいろいろと紹介されています。以前読んだ他の著作にも既出の内容が多かったですが、具体例も多く書かれているので参考にしたい方には良いと思います。