2013年春・情報処理技術者試験プロジェクトマネージャ試験のふりかえり

試験

先のエントリ(情報処理試験当日に力を発揮するための地味だけど役に立つかもしれないテクニック)にも書きましたが、先週の日曜日、情報処理技術者試験のプロジェクトマネージャ(PM)を受けてきました。

結果から見れば、午後Ⅰまでは順調に進みながらも、午後Ⅱの論文が指定文字数書くことができず時間切れとなってしまい・・・、前提条件を満たせなかったのでほぼアウトだと思います。

それでも少ない準備時間の中、この日の目標に向けてやってきた過程は、なかなか有意義であり、楽しいものでもありました。

失敗事例なので参考になる情報とは言えませんが、もし来年も受けることになった時の備忘録に、また今後PM試験を受ける方の少しでも何かヒントになるように、ふりかえりをしておきたいと思います。

それでは、KPTを使ってふりかえりをしてみます。

Keep(続けること)

使用した参考書

今回使ったのは「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2013年版」(以下、「三好本」とします)この1冊だけです。

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2013年版

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三好康之
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ネットで評判を見てこれに決めましたが大正解でした。「PM」ってなに?ていう所から入る方でなければ、試験対策としてはこの一冊で合格可能なレベルに達することができる素晴らしい本だと思います。

この本を読めば、この試験がどういう試験か、どのように問題を読んで回答を導いていくか、問題に対してどんな論文を書けば良いか、といった試験の考え方がしっかりと身に付きます。

しかもWebサイトから過去十年分の試験問題・回答・解説もダウンロードできるサービスっぷり。

他の参考書は読んでいませんが、間違いなくオススメできる一冊です。

6割を目指して学習する

試験に合格するには100点を取る必要はありません。6割取れれば合格できるのです。

試験には受かりたいけど、普段の仕事もあるし、子どもとも遊びたいし、趣味の時間も欲しいしで、試験ばかりに時間は割けません。

自分は今回の試験にあたり6割取れることを目標にすると割りきり、学習も通勤時間を中心にできる範囲で進めることにしました。おかげ特に試験があるからとって生活を変えることもなく、楽な気持ちで学習にも取り組めました。

午前問題は過去問をやる

午前Ⅰ、午前Ⅱの対策は過去問だけをやりました。

やり方としては、まずそれぞれ過去5年分位をさらっとやってみます。一通りやってみて、大体5割〜7割位の正解率でした。解いてみたあとは間違った問題を見直して、頭を使わずに覚えられそうなものを中心に数問覚えるようにしました。

覚えた問題を踏まえれば、大体6割〜7割位取れるレベルにはなってるはず。午前は6割取ってパスさえすればいいと割り切っていたので、これで良しとしました。

よりレベルを上げたければ、過去問を解く年数を増やす、間違えた問題をより沢山覚える、のように底上げすれば良いだけで、とにかく午前問題対策は過去問をやるのが一番と思います。

午後Ⅰ問題も過去問をやる

午後Ⅰ対策もとにかく過去問をやりました。

三好本で再重要・重要とされている過去問から、自分が取り組みやすいテーマ(変更管理、スコープ管理、進捗管理とか)を10題ほどピックアップして、その問題・回答を通勤時間などを使って読み込みました。それぞれ2回〜4回位読んだでしょうか。

そのくらい読んでいると、大体問われることの傾向がつかめてきます。いわゆるQCD(品質・コスト・納期)やスコープに対する課題が発生して、PMの立場からその問題点や解決策を問題文から読み取るというパターンです(中にはそれに当てはまらない知識回答型の問題もありますが)。この傾向に慣れてしまえば、あとはできるだけ色々なパターンの過去問と接することで力は上がると思います。

実際の試験でも、初めて目にした問題に対して、その話をどこかで見ていたような自然な感覚で解くことができました。

Problem(問題点)

午後Ⅱの準備不足

準備不足でした。一番は手書きで論文を書いてみることをしてなかったこと。試験本番では指定文字数を書くこと自体に全然時間が足りませんでした。まず、三好本のサンプル論文を書いてみて、自分の書くスピードを把握するところから始める必要があると思います。

午後Ⅱ解答用紙の裏写り対策漏れ

試験途中に気が付いて驚きました。午後Ⅱ解答用紙は裏表に原稿用紙が印刷されているので、論文を書き進めていると初めの方のページにしっかりと裏写りが付いて汚れてしまうのです。試験開始直後に問題用紙を破いている人がいたので何?と思いましたが、下敷きに使っていたんですねえ。感心しました。

それに気付いて、自分も途中から問題用紙の表紙を分解して下敷きに使いました。論文がある高度試験では共通に使えるテクニックだと思うので、覚えておいて損はないと思います。

スリッパを忘れた

スリッパを持たずに試験に行ったら上履きが必要な会場でした。よく確認したら受験票に「上履き持参」とあるのをすっかり見落としていたのでした。

当日は雨も降っていたので足元は寒いやら、会場を靴下で歩くのが情けないやらで、試験前から精神的ダメージを受けてしまいました。

Try(試したいこと)

とにかく論文の準備

あらためて午後Ⅱの論文は一番の壁だと実感しました。来年も受けることがあれば、自分のサンプル論文を3つ程度は用意して臨みたいと思います。

道具にこだわる

論文を書き上げるにはかなりのエネルギーを要します。使う道具の影響も小さくない気がしています。今年は持参する筆記用具の準備も怠ってしまい、行く途中のコンビニで買った100円シャープペンを使わざるを得ませんでした。よい筆記用具があればきっと論文を書く負担も少しは軽減されるはずです。

クルトガとか書きやすいって聞きますけどどうなんでしょうね?今度試してみたいです。

また受験すること

今回久しぶりに受験してみて、十分に満足いく内容では無かったものの、意外に楽しかった気持ちが残っています。

普段味わえない緊張感、試験の傾向を分析して(三好本読んだだけですが)それを攻め落としていく過程、志を同じくする仲間とのお祭り感覚の共有、、。

都合が付く限り、今後も一年に一回くらいはチャレンジしたいなあと思っています。

2015年1月21日追記

上記で紹介した参考書の2015年版はこちらになります。ご参考までに。

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photo credit: albertogp123 via photopin cc

この記事を書いた人

ko31

岩手県出身、群馬県在住のフリーランスWeb系エンジニアです。
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